2007年04月03日
背中で感動させてくれ!!
本来東京で行われるはずであったジュニアユースの試合が雨で流れたため、変更してFCCOJB(15〜23歳までのチーム)とFCCOJBジュニアユースと試合を行った。
何て天は我々に素晴らしいシチュエーションを作ってくれるのだろう。
雨、グランド不良、寒さ、格段年上を相手に試合に挑む、新中学一年生主体のCOJBジュニアユースチーム。20分三本マッチ、結果は39×1。しかもFCトップチームはドイストッキス(ツータッチプレーのみ)
でGKなし。一本目8点、二本目9点、三本目22点。ボールは5号球でしかもブラジル製で日本の市販されている安いボールよりずっしり感があり重い、さらに雨で水を含んでさらに重い。
つい最近まで4号でフッチボールをしていた選手達には相当重く感じたはず。
ゴールキックを蹴っても、半分以上飛ばないため、すぐに拾われてしまう。自分達よりも年齢が10歳近くも離れ、しかも毎日トレーニングを積み重ねている大人と真剣に試合をする機会はまずジュニアユースの選手達のフッチボール人生ではかつてなかった経験だと思う。
ほとんど自陣でボールを拾われてしまうため、トップチームの陣内にボールがいくことはなく、紛れもなくワンサイドゲームであるが、二本目に1点GKなしではあるがトップチームからもぎ取った。
「とにかく失点は気にするな、頭を垂れるな、とにかく相手のゴールに近づけ、それだけを目標にプレーしてみな!!」目標は本当にこれだけ。
失点をする度に身体は重くなる。三本目はトップチームの選手達にゲーム開始前に「15点以上奪えなかったら罰で走らせる」と警告したら動きが断然変わり、ゴールしてはボールをすばやく拾いに行きハーフまでボールを運び試合再開ということの繰り返し、一本目、二本目の動きとは全然違う。逆にジュニアユースの選手達は圧倒されるだけ。そこに試合への「諦めのスタイル」を醸し出すシチュエーションが少しずつ出来上がるものであった。
「特にトップチームがシュート、センタリングの場面になったら身体を寄せてみな?観て簡単にやらせるな!!スペースを埋めて2対1の場面を作ってしまえば簡単にシュートはされない」とアドバイスしたが、追いつかない。点差は開くばかりだった。
地面は水溜りでぬかっている、ボールの重さも拍車をかけパススピードが遅い。普段、何のためにパスを踏み込んで送り出せと言われているのかこのような状態になれば一番判り易いと思う。
普段、身体全体を使って相手にタックルを仕掛けていけという言葉がどれだけ相手に自由にプレーさせないということになるかということ、もちろん一つのチームとして少しずつ確立していかなくてはならないため相手がプレーし難く、自分達がプレーし易い状態にいかに持って行くかのノウハウも大切であるが、日本のフッチボールの育成指導に一番足りない部分は何か?をこのシチュエーション(天候、グランド不良、相手が大人など格上)の中ではっきりしていることが試合後のジュニアユース選手達のユニホームがあまりにも綺麗であったこと、GKの選手以外は綺麗であること。これが一番の点差の敗因であるということだ。体格さスピード、技術、明らかに劣るのは始めから誰でも判っている。しかし「負けない、例え相手が誰であっても・・・」というファンティングスピリットは作れる。
何がそんな時にできる?技術は普段の積み重ね、到底直ぐにはできない、走力も急には伸びない。しかし、身体を張ることは誰でも出来るのだ。怖がらなければね。
失点39がもしかしたら身体を張ることで30点まで防げることができたかもしれない。
要はやる前から天候、グランド不良、相手の大きさに負けてるんだな。
これが同年代であれば「Jチーム下部チームの何々チームとの試合」という具合に名前で既に負けていて、それに天候やピッチ状態でその負け腰スピリットに拍車をかけ結果大敗になる。
全て気持ちを出し切れないで、不完全燃焼で試合に負けて悔しがってもあとのフェスタなんだよ。
最低限できること、これをやらないで負けて悔しがったりしてもそれは遅いの。
この闘う気持ち、つまりハートが育たない限り、技術もそれなりのレベルにしか上達できないの。
こんなものだよ勝負の世界って。甘くない。
ハートが育てば、技術は後からついてくる。絶対に。何故ならその闘争心は個々に植えついているものだし、個々に植えつければ、自ら技術についての努力もしていくものだ。
ハートがない奴は綺麗ごといっても何も結局は得られない。見てくれの足先だけの技術しか身につかないものだ。だから、ユニホームを汚せないチームはいくら格好つけても勝てない。
このハートを身につければ間違いなく県下、いや全国レベルの強豪チームにもなれるよ。絶対にね。
そこを日本の育成段階の指導に対して徹底していけば、日本のレベルは上がるよ。
ユニホームを汚す気持ち、いや汚し方を知らない小手先のフッチポールをいくら指導しても本物の選手は一向に育たない。ましてやワールドスタンダードな選手には絶対に育たない。
国内でチヤホヤされてジ・エンドだね。そんな選手育成には全く興味が湧かない。面白くない。
だから何が大切かっていうことが少しずつ解れば、答えは早く出てくるというものだ。
FCのトップチームの選手に対しても当然課題が残る。試合終了後に私は一喝した「お前達、三本目最低15点以上というノルマを与えた時だけ22点獲った。一本目、二本目と三本目の質は明らかに違う、お前達は手抜きした!!最初の一本、二本は僅か一桁だから22点からそれぞれ二本目の9点(13点)を引き、一本目の8点(14点)から引きダッシュでもしておけ!!」と投げ捨てた。
選手達は不服そうであった。えっ?何故不服なの?何故不服になれるの?君達何を目指しているの?
何を若い世代に伝えるの?何故三本目のプレーを最初からできないの?二点目には1失点している。
ミスもツータッチ限定とはいえミスが目立つ。何を目指しているのだよ!!プロでしょ?
「年下だから・・・」という気持ち、ここでは変な優しさは子供にとって本当の意味の優しさにならない時がある。それは闘わなくてはならない時は尚更なんだ。闘う気持ち、それは悔しさを味合わせることなど何かきっかけがなくてはならない。それも多少の負け方や痛みつけかたでは何のインパクトにもならない。やるなら徹底してやるのだ。徹底してノックアウトのれば、少しは考えるようになる。
私から「走れ!!」と言われて、素直に無造作に走ったらそれでことは解決したか?といえば、全くそうではない。却って怪しい集団だよ。「いいなり」だ。
「走れ!!」と言われて走らないのには何か理由があるはずだ。ただ、一本目、二本目は明らかにプレーが眠いし、ミス、シュートもいい加減であった。まだ練習を始めたばかりのジュニア選手にセーブされていたシーンもあったのも事実。「気の緩み」は自分の中にスキを作る。三本目22点入れられるのであれば、
トータル60分間に60〜70得点することができたはず。流石に70得点すれば、どんなにこれからの子供であっても、ショック、又は悔しさが少しはでるでしょ?
それを自分達で最初から徹底できていない時点で、トップチームの選手達も設定が甘いということになる。
だから大学生との試合でも前半の立ち上がりは相手ペースを握られてしまう。それはどこか普段の積み重ねでスキがあるからに他ならない。それをプロを目指していると公言している人間がやるのか?ということになる。だから厳しくせざるを得なくなる。70点も入れられたジュニアの選手達が「あの人達、あんなにボロ勝ちしても、まだ走ってる・・・」子供達は何かを感じるだろうね。
そのようなことが「伝える」というものだよ。背中で伝えるのだ。これは理屈ではないのだよ。
これはどんなにいい指導者が口でいいこと言うことより数段子供達には説得力になる。これこそ「見本」だよ。そこには常に「満足などなし」「これでよし」というものなどはないということ。
何度もいうけれど理屈じゃないの。
COJBのジュニアユースの選手達はこれから既に修行がスタートした。さぁ何人夢と言う誰もが見れるものを具体的に目標にし、手に少しずつ入れ、自ら勝ち取るという逞しい選手、人間ができるものであろうか?楽しみで仕方ない。今日の天気、グランド不良など環境に感謝している。

