2007年02月25日

COJBが求めている環境

某大学の3人の選手がスペインの強豪チームの練習生として参加しているらしい。
何でも、この選手達将来の日本を背負うことになるかも知れないとのこと。

最初はユースチームでトレーニングに参加し、同クラスでは良い動きを披露していたらしい。
しかし、同チームのBチームのトレーニングに参加した時はもはや勝手が違ったらしい。

Bチームの選手は既にトップチームの昇格が見えている有望な選手達の集まり。
17歳でトップデビューした選手、下部カテゴリーの代表、既に昇格トップデビューを果たしている選手など。

紅白戦では日本人がボールを持つ、17歳の選手が「俺にパスを出せ!!」と要求し、日本人の選手はそつなくパスをその選手に供給する。逆に17歳の選手がボールを持ち日本人がフリーで「へいへい」と要求するがパスは出さず一人でドリブルを仕掛けてシュートする。
このような光景があったみたいだ。

ユースクラスではある程度プレーができたため3人は直ぐに名前で呼んで貰えたらしい。
しかし、Bチームでは結局最後まで一度も名前を呼んでもらえることはなかったとのこと。
同じ王国のブラジルでは「ジャポネース」「ジャパ」「ジャポロンガ」、スペインでは「ハポネース」か?サッカー先進国に行くときは、まずそのような差別から洗礼を受ける。
これだよね、世界は。

さて、本題はこれからだ。このスペインの空気、確かにこの3選手には物凄く刺激になり良い経験になったはず。
強豪Bチームでは個々の選手の主張が激しく、練習中であっても敵味方関係なく罵声を浴びせやり合う環境があり、日本人選手、言葉の壁もあったと思うがその中に浸透する余事もなかったと思う。

自己主張、実力社会、巧ければ名前覚えられる、逆なら名前は一向に覚えてもらえない。
白黒はっきりしている。付け加えると正式な選手はトレーニングシャツもロッカーもある。
そうでない選手は床に荷物を置き着替える。
誰が決めたわけではないのに、いつのまにかそのような空気になる。勝負の世界の厳しさの一つだ。

日本のように、わきあいあいとしたものなどはない。
「俺にはボールよこせ、でもお前には渡さない」といわんばかりの図々しさ、ふてぶてしさ
強烈な自己主張の集まり、日本はいつしか自己主張をはっきりする年代から大人になるに連れてそれをしなくなる。少なくても5歳の子供はかなり自己主張は強い。
しかし、歳を重ねていくうちに何故か自己主張をしなくなり、特にサッカーをしている子供は
開かなくなった貝のように大人しい。

周囲から段々いつしか押さえつけられてくるのか、周囲がそうでないから自分もそうでなくなるのか、日本では自己主張が強い人間は基本的に嫌われる傾向にあるみたいだ。

私生活ではまだいい、しかしこと勝負の世界は椅子の取り合いだ。そんなことはいってられない。お人好しの日本人にはサッカーというスポーツは向かないのか?
色々な考えが浮かぶが、どうもこの光景はどうやら日本の底辺のクラスだけには留まらないということをJチームの紅白戦を視ていても強く感じた。

以前にも書いたことがあるが、まるで戦術練習のような紅白戦。競争の迫力感をまるで感じない穏やかな紅白戦であった。この紅白戦違和感を強く感じた私は、ブラジル人選手に「今日は激しくやってはいけないルールでもあったのか?」
と質問したら「それはない、いつもこんなに感じだ、ブラジルではそうではないのだが・・・」とコメントしていた。

はぁ、だからルーキーが期待通りの仕事をする確率が低いのだな、この日本はとも感じる。
最初から図々しく目立ってはいけない空気があるんだなこの国のスポーツ界には。

強豪チームに練習生としている日本人は、外国人の中に入ると「ヘビに睨まれた蛙」なんだな。
言葉が通じないなんて言い訳。アクションで要求ぐらいはできる。ボール受けたら逆に現地の選手にパスださないでまずは自分でシュートまで持って行く。
自分の存在をアピールするのだ。

Jの下部にテストを受けにいってる子、またそれが全てみたいな親子、たくさんいるのを耳にするけれど、アピールの仕方を知らない日本人の中で生活していて何百人も集まるセレクションに眼に止まる訳がないよね。やはり自己主張なんだよ初日から、ファーストタッチから。

20歳にもなった大学生にそれをやれといって、それまでの環境がそのようなことがあまり許されるような環境でなければ、スペインのチームに参加しても違和感は大いにあるはずだ。

サッカーのやり方、コーチが選手に対しての声のかけ方など色々スマートな考えを考案したり伝えたりするのは大切だけれど、やはりこの世界、理屈じゃないんだよね。理屈じゃ。

サッカーの世界に関しては自己主張は絶対だよ。どうしたいんだ?どんなサッカーをやりたい?どうしたかったんだ?どう思ったんだ?「俺はこうしたかった」「何がなんでもボールが欲しかったんだ!!」この会話が普通。

このスペインで練習に参加しているという記事を読んだ時、すぐに現地での雰囲気は伝わってきた。かつて自分がブラジルでそうであったように。
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2007年02月17日

ファーストコントロールを一人前に

対人トレーニングが最近多い中、本日のトレーニングは変化を加えて、選手達にはフッチボールの根茎である動きながらのファーストコントロールにこだわって貰った。

限りなくスピードを落とさずに絶妙な所にボールをコントロールし、決定する。シュートなのかパスなのか。

悪い癖が本当によくでる。足元にボールが入ってしまったり、一旦ボールを止めるのに静止してからまた動き出したり、ファーストコントロールを浮かしてしまったり、タッチが大き過ぎたり、コントロールしたと思ったら、次のパスが雑であったりと日ごろの癖が一気にでるものであった。

基本的にトラップは止める、パスを出す、パスと一緒に体も出るという動作が一つ一つ細切れではなく、ワンセットになっていなければならない。

止まった時のトラップはできていても動きながらのトラップは簡単なようで中々難しいものだ。ただ止めればいいというものではない。次のプレーにロスがなく、スムーズに行える場所に正確にコントロールすることが大切である。

プロ、特に一線級のプロはこれらの技術の質は高い。
ツータッチゲーム、ワンタッチゲームを観れば一目瞭然である。
現代のプレッシングサッカーにおいて、一人の選手がボールを持つ場面は極めて制限されている。従って、限りなく少ないタッチで最善なプレーが出来るということが重要になる。

日本人はまだまだ無駄なボールタッチが多い。
無駄なタッチが多い選手が一人でもいれば、ボールと人が速く動くサッカーなど完成に近づいていかないのだ。呼吸が合わなくなってしまうからだ。

タッチ数が制限されるということは、タッチする前に何をすべきか?をいち早く考え、テーマであるファーストコントロールの精度を要求される。前もって考えて決定しておかなくてはならないのだ。

やはり一つ一つの技術の精度なんだよ。大切なのは。
日本でもドリブルの速さ、足先のトリッキーなテクニック、速いシュートが撃てるなど一通りマルチでできる選手は多いけれど、プレー一つ一つを観察すると精度はあまりよくない。
精度が悪い選手は海外のプロでやるのは特に難しい。
小手先、足先は絶対に通用しないから。

このファーストコントロールが一人前にできるようになると選手としてのスケールは確実に大きくなる。
勘違いして欲しくないのはファーストストップではなく、ファーストコントロールだということ。

コントロールは必ず次の動作に繋がっているということ。

これらを二時間ぴっちり行った後、その距離間を想定したツータッチゲームをして終えたのだが、見事にゲーム前にやったとレーニングの場面が出てくる出てくる。

事前の基礎が確立されていないため、ツータッチゲームも一時しか形にならない。

日本の底辺の指導、特に基礎に関してのレベルは相当上げなくてはならないと思う。それぐらいにいい加減にこなしてきている。
コーディネーションも同様に。

そん意味では物凄く良い反復になった。
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2007年02月07日

ミスについて問われない環境は巧くはなってもプロには近づかない。

最近特に、週間のトレーニングの中に狭い密集したエリアでの対人プレーとグランド一杯使った少人数に分けてのトレーニングを行っているが、前者は判断のスピードとして、いつも首を振り周囲を確認する習慣をつけていかなくては判断のスピードに繋がらない。
また密集の中でのトレーニングは『機転』を働かせるトレーニングとしては最適である。
考える時間が限られているため、一瞬の機転で一気に相手の裏に出たり、ボールに一度も触れることなく逆のフリーマンに展開できたりと、実戦で役に立つ感覚を養えることができる。

しかも、狭い所でのボールコントロールも要求させる。
さらに身体の使い方を覚えないとボールは簡単に相手に渡ってしまう。

後者は、逆にプレーするスペースはある。考える時間はあるが、正確な技術と、スタミナ、精神力が大切になってくる。
一度パスを出したらもう一度、ボールを受けにいくというスタイルを続けなくてはチャンスは生まれない。そして、その動きの中でミスがあると、相当の距離をダッシュして戻らなくてはならない。疲労している中でのボールコントロールは、普段の基礎のこだわり度で大分違う。

このように試合を想定したトレーニングメニューはいくらでもあるが、大切なのは、どんな実戦練習でも、選手達はトレーニングの中で、例えレクレーションのゲームにせよ、ミスを最小限にしなくては上のレベルに近づくことはできない。

トッププロの試合になれば、ミスをしたチームが負けるというくらい一つのミスに関して、問われてしまう。
ミスをしなければ試合に勝てるのを解っている。限りなくミスが多いチームは負けるのである。

サンパウロFCとCOJBがブラジルで試合した時、中盤でCOJBの選手がトラップを不用意に後ろにした時、狙っていた相手のヴォランチが一気にかっさらい、ゴールまで繋げて得点してしまった。ヴォランチはポジションの中でも一番ミスが少ない選手がやるべき。攻守の起点になる人間がミスを重ねていたらチームの中盤は支配できない。

だからFCの選手には特に限りなくミスをしない選手になって欲しいとうるさくアドバイスする。
「そんなこというと、ミスを恐れながらプレーしてしまう」という次元の問題ではない。子供と違うのだ。

プロはミスが少ない。どんな競技においてもそうである。
ゴルフなんて物凄いシビアだよね?パットミスで大きな順位が変わり賞金にも影響がある。だからミスを限りなくなくするためにあらゆる角度から努力して、プレッシャーを跳ね除けてプレーしなくてはならない。

FCの選手、まだまだこの変の危機感、ごだわりに欠ける。
平気でミスをしている選手がいて、その平気なミスも味方が厳しく指摘していない。これでは巧くはなっても、プロへの軌道はのれない。大きな課題だと思う。
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2007年02月04日

世代交代

また一人、COJBからCOJBの歴史を一緒に辿って来た男がフッチボールに区切りをつける。

金剛研人。現在24歳、COJBの門を叩いたのが16歳の頃。正味、役8年も在籍したことになる。

ろくにボールも蹴ることのできないひょっこでお調子者の子供が、ブラジルのプロとしてレギュラーをもぎとり2シーズン選手権を戦うまでの男に変身した。
弱々しい細い足、小さい身体、モーションが遅く、蹴るパワーもない。
お喋りでお調子者、腕白坊主で物凄い手の掛かる小僧であった子が、今では身体的にも、技術的にも間違いなくJのチームでできるものは備わった。

厳しいトレーニングを8年間も繰り返した成果であろう。
ブラジルでの公式戦の試合収録数も過去にプロ経験のある選手と比較しても多い。それだけ一番プロとして試合を積むことができた選手であろう。

そして何よりブラジル人のサッカーを盗んだのもこの男であろう。
この男が今日、先に続く後輩達に「誰でも一回、いや数回はチャンスが来る
しかし、そのチャンスを活かすのは僅か一回では駄目、何度も良い結果を繰り返さなくては認めてくれない、だから結果を継続させてくれ」と。

ブラジルでプロイズムを叩き込まれた人間である者だけが語れる言葉であろう。そう、プロは良い結果を出すのが僅か数回では駄目。凄さを継続して初めて少しずつ周囲も認めてくる。

真面目な性格のメンバーが多いCOJBの中で、ハチャメチャな性格を持っている面白い男でもあった。ブラジルでもブラジル人が「あいつはマランドロだ(抜け目ない、ずる賢い)」というように、他の研修生とは違う扱いを受けていた。
何度、注意をして、時には喝を入れ、忠告もしたことか。
彼のブラジルでの生活を全て代理であるCOJBが負担する権利まで手中に収めた男だ。しかし、マランドロさが良からぬ方向に出て、その権利を白紙に戻されてしまった。

コーチ兼選手でもあった自分ともゲーム中、何度もぶつかった。
お調子者の口を黙らす、また周囲のなあなあ雰囲気に流される癖があったため私がわざと反対チームに入り、徹底して厳しいタックルを加えた。
しかし、この男はひるまずに私に向かってきた。
「この野郎!!ふざけんな、見てろよ!!」とね。

売られた喧嘩は買うというスタイルだ。彼は、次の瞬間、眼の覚めるような動きを見せる。周囲の雰囲気も引き締まる。

この闘志を何とか、外(Jリーグのチームなど)に向かわせたかった。
外で暴れさすのだ。この男が身につけた基礎技術、フィジカル、メンタル面を外に披露する日は何度か来ていた。

しかし、私の納得するようなやんちゃ坊主ぶりは外では見られなかった。
もっと行ける、まだやれるだろ!!そんな本音はある。
しかし、いくつかやってきたチャンスを持続できずに24歳になり、その選手時代に成し得ないことを第二の人生でバネにして活かしていく姿勢が既にこの男には備わっていると確信したからサッカー選手から足を洗うことを受け入れた。

このまま叩いてもあけない敷居の高いJリーグチームのチャレンジ権を待っていても仕方ない。ブラジルとCOJBでサッカー人生を全うするのも一つであろう。何故なら、選手として生きていくことの修行は終えても、人生の修行はこれからまだまだ続く。COJBはそのステップをさせる基礎作りの環境でしかない。人間としてどうであるか?偽りのない人生を貫き通して成長し続けるのだ。

過去のOBにも物凄い奴はいた。某J1チームのGKコーチを唸らせてもう一度呼び戻すために声をかけせれた男が。しかし、またもや敷居の高いJチーム、何故かコーチではなく、フロントがさめざめと連絡してきて「採りませんよ」だって。「えっ?どこがどうなって現場のコーチとフロントで話が摩り替ったの?」という不可解な事件。

かた思えば、何にも全うしないし、たいしたプレーをしてない男がいつの間にかJチームに入団している。全く首をかしげるだけだが、そうもいってられない。

COJBが伝えている若い頃からプロイズムは決して間違った方向には行っていないと選手を見てきて言える。

プロは結果。しかし、その結果が僅か数回では本当のプロとしての結果にならないという厳しい、経験をより多くの選手、若者、そしてプロを夢見る子供達に伝えていきたいと思う。

三浦が現役でやっているらしいが、同じブラジルでビック大会で経験を積んだ日本人としては、私は60迄身体の切れと闘志を継続し、若い連中にそのイズムを叩き込む。

研人、これからも修行は続く、しかしCOJBの後輩達にCOJBイズムを伝えてきてくれて心からオブリガードといいたい。またこれからも頼む。
posted by FCCOJB at 00:25| Comment(0) | TrackBack(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする